仕事でのストレスの原因

サラリーマンを経験したことがある人なら誰にでも覚えはあるでしょう。上司から日々たくさんの言葉を受け取ります。その多くが、アドバイスだったり叱咤激励だったりします。しかし中には理不尽な説教をしたり、中身のない小言をグチグチと繰り返す上司がいるのも事実です。さらに、これを真剣に受け止めすぎて、怒られるからには自分が悪いのだと自己嫌悪に陥ってしまう人もいます。
上司から言われたことを受け止めて、それをしっかりと仕事に活かすことはもちろん必要です。しかしながら、明らかな八つ当たりを真に受ける必要はなく、そのせいで萎縮してしまうのは本当にもったいないことです。何を受け止めて何を受け流すかを判断するには慎重になるべきですが、すべてを受け止めるあまり落ち込んでしまうことは意識して避けた方が良いでしょう。

完璧主義の人は、いわゆる仕事ができる人です。よく言われるのは、海外では完璧な車を100台作らなければならない場合に、110台作るようにするというミスを前提とした考えに対し、日本は作る100台が全て完璧であるように徹底するというマインドを持ちあわせている。そんな日本人だからこそここまで経済を発展させてこれたのだろうが、社員一人一人がここまでの考えだと個人へのストレスがとてつもないものになってしまうだろう、ということです。
ひとつの仕事を成し遂げるとき、自分のミスも人のミスも許すことなく完璧を追い求める人がいます。このような完璧主義者は細かいミスにイライラするため、ストレスはどんどんと積み重なっていきます。完璧を追い求める姿勢は素晴らしいですが、ミスをすべて遠ざけることはどうしても難しいのです。仕事をする上でミスに寛容でいることは難しいですが、必要なこととも言えます。実は会社が求める人材というのは、ミスを怖がるあまり慎重になりすぎる人よりも、ミスを素早く察知しスムーズに軌道修正できる人です。完璧主義者と感じている人は、自分がもう少し楽になれるようなミスのチェック体制を整えてみてはいかがでしょうか。

仕事でのミスを引きずってしまい、収束しているのにも関わらず、いつまでも同じことに悩み続ける人がいます。しかしすでに解決したものについては、悩み続けるだけムダです。いつまでも悩んでいると、仕事が手に付かず進捗に支障が出てくることもあります。くよくよと悩んでしまう人はこのような後ろ向きな行為が、周囲に及ぼす悪影響を考えてみるべきでしょう。ミスをしたときに大切なことは、その失敗を次にどのように活かすかということのはずです。後悔と反省は違うことを理解しましょう。後悔は文字通り、後に悔むことであって何の足しにもなりません。ですから、何の解決にもならないのです。反省は、振り返り、次につなげることです。従って後悔はストレスを生みます。しかし、反省は新しい士気を生みます。